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ノート手書きの良さを脳波測定で実証…タブレットより脳への負荷低い傾向

文房具

共同研究の結果の概要
  • 共同研究の結果の概要
  • 理解度テスト、記憶テストの成績
  • 学習時(朗読文呈示中)の前頭部シータ帯域パワー
  • 学習時(ノートまとめ中)の前頭部シータ帯域パワー
  • 二重課題中の前頭部シータ帯域パワーの平均値
  • プローブ音に対する反応時間の平均値
  • プローブ音に対する反応時間(反応が遅い方から30%)の平均値
 ノートに手書きする方が、タブレット端末に比べ、脳への負荷が低いことが、コクヨS&Tとセンタンの共同研究によって明らかになった。学習の場面では、紙ノートとタブレットのメリットを生かした使い分けが重要だという。

 調査対象となったのは、スマートフォンとパソコンの使用歴がある高校生12人。朗読文を聞き取って紙ノート、タブレット端末のいずれかにメモ書き・ノートまとめ作業を行ってもらい、脳波を測定した。

 メモ書きに向けられる注意の程度を比較するため、学習音声を聞いてメモ書きしながら、それとは関係しないプローブ音(音による刺激)に反応させる二重課題も実施し、反応時間を計測した。

 使用したのは、タブレット端末はREGZA Tablet AT703、付属のタッチペン、専用手書きノートアプリ、紙ノートはキャンパスノートA罫(コクヨS&T製)、シャープペンシル、赤色ペン、蛍光黄緑のマーカー、消しゴム、下敷き(希望者)。

 作業に対する認知負荷や集中の程度を反映するとされるシータ帯域パワーに注目したところ、学習時、二重課題時ともに紙ノートよりもタブレット使用時においてシータ帯域パワーが高まる傾向を観察した。有意差はないものの、二重課題のプローブ音に対する反応は、タブレットで遅れる傾向も観察されたという。

 学習後には記憶テストと理解度テストも実施したが、紙ノートとデジタル端末による成績の差は観察されなかった。

 この結果は、紙ノートに比べ、タブレット端末におけるメモ書き時の認知負荷が高い状態であったと解釈できるという。

 事後アンケートでは、タブレット端末の方が、自分の書いた文字を見返したとする回答が多かった。書いた文字がタブレットに正しく認識されているか確かめながら書くことで認知負荷が高まり、タブレット端末は紙ノートに比べ、書字行為そのものに注意が向くと考えられるという。

 タブレット端末は、手軽に大量の情報を検索・収集、編集、共有、映像視聴できるなど、優れた面をもっており、学習の場面では紙ノートとタブレット端末を上手に使い分けることが重要になりそうだ。
《奥山直美 》

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