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持っていますか? 考えるための専用ペンを

文房具

持っていますか?考えるための専用ペンを
  • 持っていますか?考えるための専用ペンを
  • 私が考える時に使っている0.7mmシャープペン
  • 0.7mmというやや太い芯で書くと、主張のある文字になる
  • 頭に浮かんだことをひたすら書くことで、私は考えるという作業を行っている
  • 黒鉛芯の筆跡は、ミクロの世界では立体物である
  • コクヨ「鉛筆シャープ」上がキャンディカラー(六角軸)、下がフローズンカラー(こちらはやや太めの三角軸でマット質感)。私は六角軸の方がしっくりくる。しかしボディはオールブラックが好み。
  • そこで、キャンディカラーのボディの中にフローズンカラーのブラック中軸をセットしてカスタマイズをしてみた
  • 筆者/土橋正
 ひとつの文具に的を絞って、色々な角度からその魅力、そしてそれを使った仕事術について紹介するこのコラム。今回は、「アタマの整理」に役立つ文具を紹介したい。私は企画や原稿の構成など、考える時に必ず手にする専用のペンがある。0.7mmのシャープペンだ。

◆0.7mmでないといけない理由

 シャープペンと言えば、0.5mmが一般的。その0.5mmではなく、あえて0.7mmにしているのには、明確な理由がある。その方が自分の脳によく伝えられるからだ。

 私は考える時に、ノート代わりに使っているスケッチブックに書いている。この考えを書くというのは、突き詰めると「自分に伝える」ことになる。自分に伝えるとはどういうことか? 私は考えるをいつもこんな形で行っている。考えて頭に浮かんだことをスケッチブックに書き出す。その文字を見てさらなる刺激を受けて別な考えが浮かび、それも書き足す…、その繰り返し。

 つまり、書くことで次の瞬間の自分に伝えている訳だ。色々なペンで試したところ、この自分に伝えるためには主張ある文字のほうがしっくりくることがわかった。そして、たどり着いたのが0.7mmのシャープペン。

◆単機能は集中につながる

 愛用している0.7mmシャープペンは、いずれも単機能ペンばかり。多機能ペンは使っていない。単機能の方が考えるという作業に集中できるからだ。色々なことができる多機能ペンは、むしろノイズに感じてしまう。0.7mmシャープペンを手にすると、他のことはもはやできず、自分自身を「考えるモード」にしてくれる。

 とは言え、0.7mmシャープペンにも実は多機能な面もある。たとえば、あまりさえないアイデアが浮かんだら、軽い筆圧で薄く書いていく。逆にこれはいいぞ!という考えが浮かんだら、力強く濃く書いていく。力加減ひとつで、こうした考えのニュアンスを書き分けられる。カチカチノックを切り替える必要はない。

◆文字という立体物がいい刺激に

 それから、シャープペンを愛用している理由として、これも大きい。それは、「文字という立体物」を作っているという感覚が味わえるからだ。シャープペンの芯は黒鉛芯。紙の上は一見平面に見えるが、ミクロの世界では細かな繊維が絡み合ってその表面は凹凸している。シャープペンで書いた文字というのは、その凸凹の上に黒鉛芯のかけらがこすられて乗っかっている状態。

 肉眼では確認しにくいレベルだが、シャープペン(黒鉛芯)で書いた文字は立体物なのだ。では立体だと何がいいのか?

 私は考えるという作業をこんな風に捉えている。粘土で形を整えていくというイメージ。立体物という文字がその点でとても似ている。平面のPC画面を見ている時より立体物を見ている時の方が圧倒的に脳への刺激も大きいようにも思う。ちなみにボールペンは、紙の繊維にインクが染み込んでいくので、この立体という感じはいまいちしない。

 いっちょ私も0.7mmシャープペンで考えてみようという方に、エントリーモデルとして「鉛筆シャープ」はよいと思う。もちろん単機能だし、クリップもなく、消しゴムすら付いていない。ただただ書くことだけに集中させてくれる。

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土橋 正(つちはし ただし)
 ステーショナリー ディレクター、文具コンサルタント。文具の展示会「ISOT」の事務局を経て、土橋正事務所を設立。文具の商品企画やPRのコンサルティング、文具売り場のディレクションを行っている。文具ウェブマガジン「pen-info」では、文具コラムをはじめ、海外の文具展示会レポートなどさまざまな情報を発信している。
《土橋正》

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