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どこから見ても真正面、産総研が不思議なディスプレイを開発

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それぞれの利用者に、真正面があたかも柱の中に設置されているかのよう見える
  • それぞれの利用者に、真正面があたかも柱の中に設置されているかのよう見える
  • 従来の掲示方法(上)と、開発したディスプレイを利用した場合(下)の違い
  • ディスプレイの試作模型(a,bは別角度から撮影)と利用例(cのイラストの矢印箇所)
 丸い柱に貼られたポスターを見ていたとしよう。この柱を回り込んだり、通り過ぎたりすれば、当然見えなくなる。しかし、360度どの方向から見ても、ポスターが正面を向くとしたら、どうだろう? そんな不思議な表示技術を、産業技術総合研究所(産総研)が開発した。

 この技術では、どの方向からも画像が自分に向いているように見える、見やすいディスプレイが構築できる。円柱状のディスプレイは、表示角度による見にくさや死角の問題なく、異なる角度から見ても移動しながら見ても、すべての利用者に正面向きに表示されるという。

 これまでのディスプレイのように、見にくい角度や死角がなく、つねに「最も見やすい正面向きの表示」が実現できる。試作品は手のひらサイズ(高さ約8cm、直径約8mm)だが、高層ビルの壁面のような巨大なサイズでも活用可能とのこと。

 その構造や仕組みの詳細は明らかにされていないが、「特殊なレンズ構造を使った独自の表示技術(特許出願中)」というもの。また現在は、静止画のみの対応だが、動画用のディスプレイも、特許出願中の技術で実現できる見込みだ。

 全方向から見やすいディスプレイは、人の移動がスムーズになるほか、伝達効果の向上、共感や一体感の向上が期待できる。2020年の実用化を目指して試作が進んでおり、将来的には、大規模イベント会場や駅・病院などの公共施設の案内や標識、文房具や玩具まで、さまざまな応用が登場するだろう。
《赤坂薫》

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