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【文房具 温故知新】フラットファイルの止まらない進化を追ってみた

文房具

フラットファイル
  • フラットファイル
  • タバコケースから試作をしました。
  • 1956年発売当時のフラットファイル(当時はレターファイルという商品名)
  • 1955年以前のブリキのとじ足
  • 現在のポリエチレンとじ足
  • ポリエチレンとの偶然の出会いとなったヘアブラシ
  • 背幅が変わるガバットファイル 最大1,000枚まで収容可能に
  • 片手で開閉できるとじ具を開発
 今年60周年を迎えたフラットファイル。温故知新でとりあげないわけにはいきません。60年前の1956年にフラットファイル(当時の商品名はレターファイル)は発売されました。

 現在のフラットファイルの原型となるレターファイルは、当時、大きな課題を抱えていました。それは、紙の穴に通すブリキ製の「とじ足」です。今は見かけなくなりましたが、当時のとじ足はブリキ製が一般的でした。しかし、ブリキ製のとじ足は、すぐに折れ曲がる、紙を破りやすい、手を傷つける可能性あるなどの課題がありました。また製造面でも、ブリキ製のとじ足は別パーツとかしめる必要があり、手間のかかる作業で、コストを押し上げていました。

 このとじ足を何とかしたいと考えて、1955年からとじ足の改良がはじまります。このとき、最終的に使用されたのが「ポリエチレン」という材質だったのですが、ここにたどり着くまでには、二つの偶然がありました。

<偶然1>取引先の工場がヘアーブラシを作っていた
 開発社員が、バインダーの金具を作っている工場に行った際、偶然、ヘアーブラシのサンプルを発見。ヘアーブラシのくし部分に使われていた柔軟なポリエチレンに着目します。

<偶然2>意外と身近にあったポリエチレンのサンプル
 1955年当時、ポリエチレンは国産化されていない状態。すぐに試作サンプルを入手することは難しいと思われました。しかし、当時販売されていたタバコケースにポリエチレン製のものがあり、このタバコケースをそのまま輪切りにして加工することで試作品をつくることができました。

 この試作で、ポリエチレンでいけると確信した開発メンバーは量産に向けて準備を整え、1956年にポリエチレン製とじ足のフラットファイル(当時はまだレターファイル)を発売しました。

 ブリキのとじ足のときは、別パーツとのかしめが必要だったのですが、ポリエチレン製のとじ足は一体ものとなり、表紙の穴に通して取り付けるだけで完成するようになります。このことで、「別パーツ」と「かしめ工程」が削減され、コスト削減につながりました。

 皆さんもご存知かと思いますが、とじ足の先のほうにはギザギザ加工がされています。これも、1956年から始まってます。

 いくつかの課題をクリアーして販売されたレターファイルは、発売と同時に順調に売り上げを伸ばしていきました。1964年には、表紙デザインの刷新とともに、商品名をレターファイルからフラットファイルに変更。現行の仕様に近くなります。

 1994年には、とじ具まですべて樹脂の<オール樹脂とじ具タイプ>を発売。こうして、強いとじ足を手に入れたフラットファイルは、さらなる進化をはじめます。
《ウェブマスター》

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