まなび、はたらきに小さな発見
文房具・雑貨・家具のニュース情報サイト

まなび、はたらきに小さな発見
文房具・雑貨・家具のニュース情報サイト

【小学生のノート力】「なぜノートは書かなくてはいけないの!?」と聞かれたら

文房具

小1の息子の筆箱。「えんぴつ1本なくすごとにゲームの時間を5分減らそうかな…」とつぶやいてみたら、なくすことが減りました!
  • 小1の息子の筆箱。「えんぴつ1本なくすごとにゲームの時間を5分減らそうかな…」とつぶやいてみたら、なくすことが減りました!
  • 太田あや著 『東大合格生が小学生だったときのノート』 講談社より発売中  Copyright (C) Kodansha Ltd. All Rights Reserved.
  • 東大生は、ノートを書く理由なんて考える前からしっかりとした字で丁寧にノートを書いています。 (太田あや著『東大合格生が小学生だったときのノート』講談社より Copyright (C) Kodansha Ltd. All Rights Reserved.)
  • 知識をインプットしやすいノートを意識して書くようになる高学年のノートです。頭の中も知識が整理されていそうですね。 (太田あや著『東大合格生が小学生だったときのノート』講談社より Copyright (C) Kodansha Ltd. All Rights Reserved.)
 お子さんからこんな質問をされたことはありませんか?
「どうしてノートはきれいに書かなくちゃいけないの?」

 友だちに比べてノートがうまく書けずに劣等感を感じたとき、ノートを書くことが面倒になったときなどによく出てくる質問だと思います。

 私たち親世代は、当然のようにノートを書くことで学んできたので、書くことの重要性を感覚的に理解してきたと思います。でも今の時代、ノートを使わなくても学べるツールはたくさんあります。そんな中、“あえてアナログなノートを使うのはどうしてなのか?”“それもきれいに書く必要は本当にあるのか?” ふと考えてしまうことはありませんか? 私自身も悩んだことがあります。でも、ノートの取材をする中で私なりの答えが見えてきました。

 小学生の息子にこんな質問をされたら、今の私はこう答えると思います。
「ノートを書く理由は3つあるんだよ」

【ノートを書く3つの理由】

●理由1 ノートは、頭の中を表すから
 他人の頭の中はもちろんですが、自分の頭の中を覗くことはできません。でも、ノートを書くと自分が考えていることや感じていることが見えてきます。

 ある東大生は、ノートは「第二の脳」だと言いました。
「授業を聞いているだけでは、板書、先生の解説、教科書と知識はバラバラの状態。頭の中でもバラバラの状態。それを理解につなげるのは難しい。そこで、そのバラバラの知識をパズルのピースを組み合わせるようにノートの上で体系的にまとめる。そうすることで、知識が整理された状態で頭に入ってきて、しっかりと理解できる」

 ノートを適当に書いていると、せっかく手に入れた知識も頭の中で散らばったまま。ノートをきれいに書くことで、頭の中も整理され、いろんなことが理解できるようになるのです。

●理由2 ノートは理解しやすく編集できるから
 東大生はよく「教科書や参考書を信用してないんです」と言います。「だって、僕専用には書かれてないですよね」と。

 人にはそれぞれ自分に合った勉強法というものがあります。暗記であれば、とにかく書きまくって覚える人、ブツブツ言いながら歩き回る人がいれば、見るだけで瞬時に覚えてしまう人もいるかもしれません。学ぶときには、自分に合った勉強法で行うことが一番効率が良いです。でも、教科書や参考書は万人が理解できるように書いてあるので、自分にとって本当に理解しやすい形で書いてあるとは限りません。

 そこで、自分の頭に合わせ、理解しやすく覚えやすく知識を編集するには、ノートが最適です。自分が覚えたい部分を目立たせたり、必要ない部分は書かなかったり。ノートは、知識を自分に一番合った形でインプットすることができるのです。

●理由3 テストで実力を発揮するため
 最後は、インプットした知識をアウトプットするためです。今の段階では、学校のテストも入学試験も基本は紙に書く形です。

 ある東大生のお母さんが言いました。
「実力を正当に認めてもらうためには、試験で正解しなくてはいけません。試験の問題は文章で書いてあって、それを読んで理解して、答えを書くことができないと点数はつかないですよね」

 そうなんですよね。どんなに理解していても覚えていても、答案用紙に正解を書かないと丸はつかない。「それ、わかっていたのに~」と言っても「じゃあ、正解!」なんて言ってくれる先生はいません。正解を書くことでしか実力は証明できないのです。

 いつもより焦るであろうテストのときでも、採点者が見てわかるような丁寧な字で正解を書く力が必要です。そのため普段からノートを使い、頭の中にある知識をアウトプットする訓練をしなくてはいけないのです。

 以上が、小学生に伝えたいノートを書く3つの理由になります。知識のインプット、アウトプットの両方に、ノートは大きな役割を果たしてくれるのです。次回からはノートの具体的な書き方、小学生の間に身につけてほしい力についてお話していきたいと思っているのですが、そのお話の前に…
「お子さまの筆箱の中身、きちんと揃っていますか?」

 以前、小学校時代の恩師に言われたことがあります。
「小学生のノートはね、書き方云々よりまずは筆箱の中身を揃えることからよ」

 この話をお聞きした3年前は「えーー! そこからですか?」と驚いていた私ですが、今ならわかります。小学生のノート力は、まずは筆箱の中身を揃えるところからなんです(主に男子)。息子の筆箱の中身を見てみると…帰宅すると消しゴムがなくなっていたり、えんぴつが減っていたり、ひどいときは空っぽになっていたり。それがまたしばらくすると、なくなっていたえんぴつが入っていたり。毎日「なんで~」と問う私に息子は「う~ん、よくわかんない」と。

 そんな話をママ友にすると「うちも。えんぴつはなくさない! と付箋に書いて貼ったよ」という人がいれば、「今年に入って(夏の初め)、消しゴム20個くらい買ったかな」と言う人も。もちろんどちらも男の子のママ。男の子の周りにだけブラックホールってあるんですね。

 えんぴつや消しゴムがないとノートを書き始めても「あれ? どこいった?」と、書くことにぐっと集中できませんよね。良い仕事をするには道具は欠かせません。今夜は、ノートと一緒に筆箱の中身も見てみてあげてくださいね!

太田あや
1976年石川県生まれ。フリーライター。著書に『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)や『超(スーパー)小学生』(小学館)などがあり、教育分野をテーマにした講演会も行っている。小1の息子と3歳の娘の子育てにも奮闘中。

《太田あや》

関連記事

文房具 アクセスランキング

  1. 35本のペン収容「シェルブロ」登場…大開口シェル型構造で取り出しやすい

    35本のペン収容「シェルブロ」登場…大開口シェル型構造で取り出しやすい

  2. 【2017ダイアリー診断】性格・使い方から、あなたにぴったりの手帳を診断しちゃいます!

    【2017ダイアリー診断】性格・使い方から、あなたにぴったりの手帳を診断しちゃいます!

  3. ノートを仕事用に「武装」する~ノートカバーの地味な進化~

    ノートを仕事用に「武装」する~ノートカバーの地味な進化~

  4. 【小学生のノート力】ノートのバランスが悪いなど感じたら 2本のラインを引いてみよう!

  5. 測量野帳のちょこっとカスタマイズ~地味な進化を自分で起こす~

アクセスランキングをもっと見る

特集