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『夜景』を丸シールで創る!? 丸シールアーティスト大村雪乃さんインタビュー

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『夜景』を丸シールで創る!? 丸シールアーティスト大村雪乃さんインタビュー
  • 『夜景』を丸シールで創る!? 丸シールアーティスト大村雪乃さんインタビュー
  • 横浜の夜景と大村さん
  • 自身の作品が印刷されたクリヤーホルダーと愛用のピンセット
 1枚ずつ取り出せて便利な丸シール「カラーラベル」の発売を記念して、国内外で活躍する丸シールアーティスト大村雪乃さんにインタビューを敢行。丸シールを使って絵を描くようになったきっかけや、作品のモチーフである「夜景」へのこだわりをお聞きしました。

横浜の夜景と大村さん
(写真:横浜の夜景と大村さん)

-- 大村さんが美術家を目指すことになったきっかけを教えていただけますか?

私の高校は美術系ではない普通の高校だったのですが、周りでアートに触れる機会が
少ない人が多いなと感じてました。そこで、もっとアートっていうものが身近にあるんだと気づいてもらうきっかけになれるよう、絵を描きたいと思ったのが、もともとの動機です。

-- なぜ丸シールで絵を描くようになったのですか?

ドットや、線など単純なもので構成される抽象画が好きで、抽象画を描くときに最初のうちはひたすら丸を描いて色を塗っていたんですが、ずっと続けているうちに、これならシールを貼ってしまった方がきれいに見えるし、楽だってことに気づいたんですね。

予備校生のときは1日に1枚とか2枚作品を作るというハードなスケジュールだったので、
なるべく効率化する必要があったんです。そのうちにシールを貼るのが楽しくなったので常用するようになりました。丸シールってすごく身近で、小学生から高校生まで、誰でも使っている素材ですよね。それをアートに持ち込めば、たくさんの人に興味を持ってもらえるなとも思いました。

-- 大村さんの絵のモチーフは夜景が多いですね。

私の家ではリビングに香港の夜景の写真を飾っていたんですが、いつかこういう風景のようなものを私も作りたいなと思い続けていました。美大に進学して「自分らしい絵を描きなさい」と教官に言われたとき、自分の心の中に残っていた香港の写真や住んでいる時の記憶から、自分の故郷とか郷愁を感じるのは夜景なんじゃないかと思いついて、自分らしい絵として、夜景が結びつきました。



その一方で、六本木の夜景を見たときに、深夜まで煌々と電気が輝いているのに違和感を抱いて、都会の夜景を一言で綺麗と言って完結していいのかなっていう疑問もありました。
安価な素材の丸シールで作ることで、美しさだけではない危うさとかもろさも表現できるといいなと思っています。

-- 夜景に対する愛情だけでなく批判的な視点もあるということなんですね。

愛憎というか、一言では括れない色々なものが詰まっているものだと思っていて、ちょっと見てきれいだねって通り過ぎてもいいし、奥まで入って、こういうコンセプトなんだって少し深く頷いてもいいし。多くの人に気軽に見てもらいつつも、ちょっと踏み込めるような作品にしたいですね。

-- 大村さんの作品を見た後では、実際の夜景を見ても丸シールを見るような感覚が生じます。

そういう方はよくいらっしゃって、普通に夜景を見たときに私の絵が出てきて夜景がシールみたいに見えると言われますね。特に目が悪い方はメガネをはずすとぼやけて見えるので、似通って見えてしまうようです。

-- 今後も丸シールの夜景は制作されるのでしょうか?

何もない田舎などのコンセプチュアルなものや、海外の夜景を自分で取材に行って人と触れ合う中で大きな夜景を作ってみたいですし…空想上の夜景というか、みんなが見たがっている夜景を作ってみたいですね。シンボルとしてのタワーや観覧車を組み合わせて、どこにもないんだけどみんなが知っている理想郷みたいなものを、絵として作ってみたいなと思います。

自身の作品が印刷されたクリヤーホルダーと愛用のピンセット
(写真:自身の作品が印刷されたクリヤーホルダーと愛用のピンセット)

-- ちなみにお子さんが生まれて変化はありましたか?

子どもの視点でものを見る機会が増えました。また、以前はそこまで積極的にワークショップをやっていなかったんですが、これからは小さい子がどんどんシールに触れて遊べるような身近にアートを感じてもらえるワークショップができたらいいなっていう気持ちが湧いてきました。

ワークショップって子どもの創造力を発揮させたり、自由に楽しむものでいいと思うんですね。何かこうしなくちゃいけないというわけではなくて、いろんなルールにとらわれないで突き進んでやってみて、今日一日楽しかったなと思い出に残れば十分だなと思います。

-- 新商品を使ってみていかがでしたか?

今までは自分のボックスで丸シールをガサガサ探していたので、時間のロスになっていました。効率がアップするだろうなとわくわくします。小さいサイズの発売もお待ちしています。

-- 本日はありがとうございました。

遠くから見ると本物の豪華な夜景にしか見えない絵が、近づくとたくさんの丸シールで作られていることのギャップが面白く、そして、ちょっと考えさせられる大村さんの作品は、アートに興味がなくても引き込まれる魅力があります。大村さんの作品を体験してみたい方は、この夏に予定されている個展にぜひ足を運んでみてください。

◆大村雪乃個展「Beautiful Lights」
会場:石川県政記念しいのき迎賓館
   (〒920-0962 石川県金沢市広坂2-1-1)
会場公式HP:http://www.shiinoki-geihinkan.jp/index.html
会期:2017年7月14日(金)~7月24日(月) 会期中無休
時間:10:00~18:00
入場料:無料(作品制作ワークショップは参加費500円)
主催:大村雪乃展「Beautiful Lights」実行委員会
共催:石川県政記念しいのき迎賓館
協賛:コクヨ株式会社
後援:北國新聞社、北陸放送、テレビ金沢、エフエム石川
   ラジオかなざわ・こまつ・ななお、金沢ケーブルテレビネット
《inspi編集部》

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