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ミュージシャンのお道具箱(その2)~INSPi北の音楽的文房具「ノート」~

文房具

日記も含まれているので、使用済みのノートがなかなか処分できません
  • 日記も含まれているので、使用済みのノートがなかなか処分できません
  • 原稿は手書きスタートがメイン
  • 曲順や立ち位置等、段取りをメモしてリハーサル
  • フィルム付箋を使えば、曲順を入れ替えるのに書き直し不要! この方法を思いついた時、自分は天才かと思いました
  • 濃い色の表紙は見出しが書きにくいので、メモ用紙&マステ使用のチャンス! ジャマイカカフェはインドネシアのアカペラグループ。(ややこしくてごめんと本人達もいってました)」
  • 海外公演の時は必ず日記をつけています
  • デビュー当時は似顔絵を描いて、人の名前を覚えていました
  • 技術が進んで、どんなペンでも手書きのデジタル化が簡単にできる未来を、心の底から希望しています
 「コクヨのシンプルノート術」という本を読みました。コクヨの社員さんが、どういった形でノートを使いこなしているのか? ひとりひとりのノートが写真入りで解説された本です。見開きの1ページを見ただけで、実際にはお会いしたこともないのに、その人がどんな思いで仕事に取り組んでいるのかが伝わってくるようで、穴のあくほど本を眺めて楽しませていただきました。

 僕がシンプルノート術の本をとても楽しんで読んだように、ミュージシャンのノートがどんなものなのか興味のある方もきっといることでしょう。僕のデビュー以来のノートの変遷とともに、中身を大公開! コラム2回目にしてすでに身を削るかのような気持ちがしますが、お楽しみいただければ幸いです。

 学生のノートの使い方としては、教科ごとに違うノートを準備するのが一般的ですし、実際僕もそうでした。しかし、大学在学中にアカペラグループINSPiとして2001年にデビューして上京してからは、ノートに書く内容は授業を受ける時のものより断片的な事柄が増えてきました。ですので、歌詞を書く時はこのノート、コンサートの曲順を考える時はこのノート、とやっていたらノートが何冊あっても足りません。いつ思い浮かんでくれるのかわからない詞や曲のアイデアを書き漏らさないためだけに、細かく分類分けされたノートを常に全部持ち運ぶのも大変です。いつしか1冊のノートになんでも時系列に沿って書くようになりました。

 スタジオでお世話になった人を忘れないために、レコーディングの順番待ちで似顔絵を描いてみたり。その次のページにはコンサートのセットリスト(曲順を書いた表のこと)の案を書いてみたり。デビュー当時は鉛筆書きが多いですね。

デビュー当時は似顔絵を描いて、人の名前を覚えていました
(写真:デビュー当時は似顔絵を描いて、人の名前を覚えていました)

 レコーディングスタジオには楽譜や歌詞への書き込み用に必ず鉛筆が置いてあります。なぜ鉛筆なのか?…録音しながら「そこの音、ちょっと変えてみようか?」みたいなことがしばしばありますし、歌詞に至っては録音するその瞬間まで悩んで作り続けることも多いからです。書いたものの修正が必要ですから、スタジオではペンよりも書き直せる鉛筆が選ばれるんですね。大量に安く手に入るのも理由の一つといえます。

 ノートのサイズや罫線も本当にいろいろ渡り歩いてきました。最初は無難にB5の横罫。A5の無地に行ったかと思えば、「ミュージシャンだから」という理由だけで五線譜のノートを選んだりもしました。スケジュール帳の自由ページをノートとして使ったり、最近ではBamboo Slateにコクヨのソフトリングノート方眼罫80枚をのっけて、書いたノートをデジタルに変換して残すようにしています。ノートを使い切っても、前のノートに書いた内容をスマホで確認できてとっても便利に使っています。

技術が進んでどんなペンでも手書きのデジタル化が簡単にできる未来を心の底から希望しています
(写真:技術が進んで、どんなペンでも手書きのデジタル化が簡単にできる未来を、心の底から希望しています)

 僕の場合、日記は突然始めて突然やめたりするし、何かしらの待ち時間や移動時間にまとめて何日分も書いたりするので、決まった日記帳を持たずにその時持っているノートに日記を書きます。なので、INSPiで作ったジングルの覚え書きの次のページに、いきなり日記が出てきたりします。仕事上のメモでも、大切にしたい感情でも、なんでも受け入れてくれるノート。僕にとってノートはなくてはならない相棒です。

 きっとこれからも、その時その時で選ぶノートは変わっていくのでしょう。積み重なったいろんな種類のノートを見ていると、統一感がなくて恥ずかしい気もします。だけど、どこか愛おしくも感じます。「変わってもいいんだよ」と前に進むために背中を押してくれている気がして、また今日も僕はノートに文字を書き続けるのです。

INSPi 北剛彦
アカペラグループ「INSPi(インスピ)」のVocal担当。文房具好き。出身地である静岡県磐田の「いわた茶PR大使」を務める。 / INSPi:2001年フジテレビ「ハモネプ」出演がきっかけとなりメジャーデビュー。2005年2月より日立CMソング「この木なんの木」を担当。

《INSPi 北剛彦》

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