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ミュージシャンのお道具箱(その5)~INSPi北の音楽的文房具「ツアーグッズ」~

文房具

この夏のツアーグッズ。文房具好きとしては嬉しいラインナップです
  • この夏のツアーグッズ。文房具好きとしては嬉しいラインナップです
  • ドットライナーソングの最後の決めポーズ!腕と肩がとっても疲れます
  • はじめましてのお客様も楽しそうに踊ってくれました。(撮影ROOM810)
  • 今回のツアーのビジュアルイメージそのままにライブスタート!(撮影ROOM810)
  • 過去のツアーグッズをいくつかご紹介。シンプルで使いやすいとそばに置いてもらいやすい ですよね
 「この木なんの木」のCMでおなじみ、アカペラグループINSPiのメンバーである北の文房具好きが高じてスタートしたこのコラム。ミュージシャンの表舞台にはなかなか登場しない文房具たちを、ミュージシャンのお仕事の様子を交えながら紹介しております。

 アカペラのステージにおいて、特にコーラスを担当することの多い僕が我ながら良くやっているなぁと感じていることを、ここで一つ打ち明けてしまいましょう。それは「曲が始まったら終わるまでひたすら歌っている」ということです。J-POPの王道の曲構成を例にとって説明してみますね。

 「前奏~Aメロ~Bメロ~サビ~間奏~Aメロ~Bメロ~サビ~サビ~後奏」これがいわゆるフル尺と呼ばれる楽曲の構成です。普通の歌手であれば、楽器の伴奏で奏でられる前奏に乗せて歌いだしへの気持ちを高めつつ喉の準備、1コーラス歌い終えれば間奏は楽器に任せて喉としては小休止を取ることができます。2コーラス目、そしてサビの繰返しまで歌い、後奏ではまた演奏を楽器にバトンタッチして一曲が終わります。もちろんすべての歌手が前奏間奏後奏で気を抜いているわけではないのですが、単純に喉を使って歌っているかどうかで言えば、歌っていない部分が曲の最中に確実に存在するわけです。

 アカペラグループでは伴奏も歌声で表現するので、「楽器に任せる」ということができず、前奏から後奏までとにかく歌い続けることが必要となります。その曲においてリードボーカルとして歌うメンバーは、アレンジによっては前奏間奏後奏で歌うことを免除される場合もありますが、ボイスパーカッション、ベース、コーラスのパートを担当するメンバーは基本的にはずっと歌いっぱなしです。しかも、見せ場は往々にしてリードボーカルのいない前間後奏に集中することが常ですので、曲の間中一瞬たりとも気が抜けません。

 ステージの構成によっては、間髪入れずに4曲続けて演奏するといったこともざらにありますので、20分近く歌い続ける、ということもあるわけです。どうやって乗り切っているのか?簡単に説明いたしますと、準備です。長く歌うことはアカペラシンガーとしては当たり前な状況なのですから、それを想定した練習をしておくことが第一です。

 カラオケを歌いすぎて喉を枯らす、みなさん経験があることかと思います。そういう状況を僕らは「喉が減る」と呼んだりしますが、僕らは2時間のコンサートの間にそういったことが無いように前もって練習し、本番でも喉の加減を調整しながら歌っていくわけです。ただ、僕は他のアーティストのライブを見た時に、喉が減って枯れてしまった声をとても魅力的だと感じることもあります。ライブという今日のその時その瞬間にオーディエンスの為に全身全霊を傾けている証拠にも聴こえて、自然と涙がでてきたりします。喉のコンディションを完璧にし2時間きっちり歌い上げる、声がかれるまで歌う、どちらもとても素晴らしい事だと思うので、僕は準備をしたうえでその日の気持ちに任せるように歌います。

 さて、僕らの2017夏ツアー「ノリノリ伝説ターボ」では、正しく美しいハーモニーで会場を魅了するというアカペラの既成概念を打ち破ろうと、会場はオールスタンディング!ダンサブルな曲をたっぷりと集め、ひたすらノリに乗ったライブにしました。正直終わった後は両足がつってしまう程とても疲れる内容だったのですが(発声に必要なテクニックをして足の使い方は重要なファクターなのです)、4か所7公演を無事ノリ終えることができました。

 ライブ会場を出た後も、皆様の生活の中にINSPiをそばに感じていて欲しい、という思いでツアーグッズを作りました。ここでやっと文房具の話が出てきます。

 今回のツアータイトル「ノリノリ」の名にちなんでKOKUYOのテープのり「ドットライナー」と測量野帳のオリジナルデザイングッズを作成しました。ドットライナーは詰め替え可能なタイプにオリジナルのシールを張り付けるスタイル、テープがなくなってもずっと使えるようにしました。ツアーアンコールでは各会場でINSPiとKOKUYOがコラボした曲「ドットライナーdot dot dot!!!」をみんなで踊って大盛り上がりでした。



 シャツとタオルが主アイテムとして陣取るツアーグッズ界に文房具のアイテムを提案できたこと、文房具コラムニストとしてはとっても幸せに思います。

 文房具と音楽。ジャンルは違えど「誰かのそばにあって役に立つ」そのために存在するのでしょう。産み出す苦心や手に取っていただけた喜びは、文房具メーカーも僕らもきっと変わらない。長く続けるためには、自分達のためだけじゃなく、誰かのために作るということがきっと大事なのだろうと、INSPi16年目にして感じています。文房具のように当たり前にINSPiが誰かのそばにいる、そんな素敵な未来を夢見てこれからも歌っていきます。

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INSPi 北剛彦
アカペラグループ「INSPi(インスピ)」のVocal担当。文房具好き。出身地である静岡県磐田の「いわた茶PR大使」を務める。 / INSPi:2001年フジテレビ「ハモネプ」出演がきっかけとなりメジャーデビュー。2005年2月より日立CMソング「この木なんの木」を担当。

《INSPi 北剛彦》

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