まなび、はたらきに小さな発見
文房具・雑貨・家具のニュース情報サイト

まなび、はたらきに小さな発見
文房具・雑貨・家具のニュース情報サイト

累計販売100万冊突破したライフイベントサポートシリーズのヒットの秘密とは?

文房具

累計販売100万冊突破したライフイベントサポートシリーズのヒットの秘密とは?
  • 累計販売100万冊突破したライフイベントサポートシリーズのヒットの秘密とは?
  • ライフイベントサポートシリーズ
  • ステーショナリー事業本部 収録する・分けるVU 伊井 理恵さん
  • ステーショナリー事業本部 記録する・印すVU 田谷 佳織さん
 累計販売数が100万冊を超える「遺言書キット」「もしもの時に役立つノート」「人とのおつきあいを大事にするノート」などのライフイベントサポートシリーズ。潜在ニーズを的確に捉えたことで、発売当初から着実に売上を伸ばしてきた同シリーズの担当者の伊井 理恵さん、田谷 佳織さんのお二人にヒットの裏側をお聞きしました!

ライフイベントサポートシリーズ
ライフイベントサポートシリーズ


--シリーズ最初の商品である「遺言書キット」はどのような経緯で誕生したのでしょうか。

 きっかけは、企画者である法学部出身の女性社員が、学生時代に法律相談のボランティアをしていたときに、「遺言書を自分で書きたい」という相談を受けたことです。遺言書は、書き方のルールが複雑で難解な上に、知識がないままに書くのは難しいもの。試しに自分でも書いてみようとしたものの、紙や封筒の選び方でさえ悩んでしまい、完成にはいたりませんでした。結局、有効なアドバイスができなかったことがずっと心残りだったそうです。
 そんな社員が入社後に上司から「お客様の困りごとを解決するような何か新しい商品を考えるように」という指示を受けた際に、ふとその時のことを思い出し、もっと手軽に遺言書を書くことができればいいのではという仮説が生まれました。そこで、本当にニーズがあるかどうかの聞き取り調査を開始。社内外で約100人、一人当たり一時間程度かけてじっくりとヒアリングを重ねました。

開発担当 伊井 理恵さん
ステーショナリー事業本部 収録する・分けるVU 伊井 理恵さん


--遺言書というと、ネガティブな印象を持たれがちだと思うのですが、一定のニーズがあったということですね。

 高齢の方は特にネガティブな印象を持たれるかもしれません。また、自分たちには関係がないと思っている人もいる一方で、自分たちの親のことで苦労した経験がある30~50代の方を中心に、「いざというときに残された家族が困らないようにしたい」というニーズがあることがわかったんです。そこで、弁護士の監修を受けて、製品化が始まりました。
 目指したのは、初めての人でも簡単に “法的に有効な”遺言書が書けるキット。書き方の解説はもちろん、遺言書が必要となるシチュエーションをイラストや漫画で分かりやすく紹介し、さらに封筒や保管用の台紙がセットになっているなど、ユーザー目線で考えられています。2009年の発売後、当初売上げ目標の2万部に対して、実際の売上げは7万部に上りました。

企画担当 田谷 佳織さん
ステーショナリー事業本部 記録する・印すVU 田谷 佳織さん


--関心の高さがうかがえますね。次に発売されたエンディングノート「もしもの時に役立つノート」はどのような商品でしょうか。

 銀行口座やクレジットカード、保険のような日常生活に関わる情報から、延命措置に対する意思など、もしもの時に自分や家族のために記録しておきたいことを書き留めておくノートです。「遺言書に関心はあるもののまだハードルが高い」という方や「日常生活に必要な情報をまとめて記録しておきたい」という方に向けて作られたもので、シリーズのなかでも人気の高い商品。エンディングノートというと、すでに存在していた商品は死に備えて自分の希望を書き残す、または自分史を書くような高齢者をターゲットとしたものばかりだったので、年齢を問わず使いやすく、生きている間にも役に立つものを作りたいと考えたんです。そこで、記入項目は幅広い世代の人が書いておきたいと感じていることをメインに設定し、デザイン面もポジティブな印象を与える明るいものを採用。表紙に入れる商品名は「LIVING & ENDING NOTEBOOK」としました。

--ノートそのものの特徴を教えてください。

 サイズは多くの人にノートのサイズとして親しみのあるセミB5。記入欄は30~40人にテストを実施して、調度良い大きさを追求しています。一番こだわったのは紙質です。製品の特性上、一度購入したら度々買い換えるものではないので、丈夫で長期間保存できるものをと、長年の実績があるコクヨ帳簿紙を選んでいます。万年筆との相性も良く、文房具を追求してきたコクヨらしいこだわりがつまったものに仕上がっていると思います。

--「遺言書キット」の発売以来、様々なシーンで役に立つノートを発売していますが、今後の展開はどのようにお考えでしょうか。

 これまでのシリーズ展開は、例えば『もしもの時に役立つノート』のなかの「冠婚葬祭」の項目から『人とのおつきあいを大事にするノート』が生まれたように、特にニーズが高かった項目を独立した商品として発売するという方法で進めてきました。ユーザーの多くは既婚者の方で、「家族のため」という理由で購入される方が多かったのですが、時代とともに家族の形や求められる用途も変化します。より幅広い年齢層の多様なニーズに応えられるよう、既存コンテンツの見直しや新たな展開に取り組んでいきたいですね。
《inspi編集部》

関連記事

文房具 アクセスランキング

  1. ノートを仕事用に「武装」する~ノートカバーの地味な進化~

    ノートを仕事用に「武装」する~ノートカバーの地味な進化~

  2. 大人手帳は「記運確楽」動詞で選べ!おすすめ4選をチェック

    大人手帳は「記運確楽」動詞で選べ!おすすめ4選をチェック

  3. 【2017ダイアリー診断】性格・使い方から、あなたにぴったりの手帳を診断しちゃいます!

    【2017ダイアリー診断】性格・使い方から、あなたにぴったりの手帳を診断しちゃいます!

  4. どこから見ても正確、セイコー「教室の時計」3種…11/24発売

  5. ジブン手帳をもっと便利に!使いやすくなる「ジブン手帳Goods」徹底解剖!

アクセスランキングをもっと見る

特集