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【我喜愛的文具店(私の好きな文具店)香港編1】60年間の歴史がギュッと詰まった銅羅湾の老舗

文房具

レジの上には香港らしいめでたいグッズもたくさん。
  • レジの上には香港らしいめでたいグッズもたくさん。
  • 昔の写真を見せながら思い出話を聞かせてくださった、店長の李さん。定位置のレジの周りも商品でぎっしり。
  • 以前は街の一等地(大丸の前)に大きな店をお持ちでした。
  • 店舗が狭い香港の文具店では、天井も重要な商品置き場です。
  • ありがとうございます!ドットライナー。意外と新しい商品も色々あるんです。
  • 将棋の駒も売っています。
  • Campusのルーズリーフも健在。様々なお客さんの要望に応え、色々な種類をそろえています。
  • 旧正月の必須アイテム、礼束封(お年玉を入れる封筒)。筆者も毎年文具店で購入。
 海外旅行でショッピングを楽しむ方は多いと思いますが、その際に文具店に行かれたことはありますか?食品スーパーに行くとその国の食文化を感じられて楽しいように、文具店からは「学ぶ・働く」文化が感じられて、意外と楽しいものです。

 私は仕事柄、香港はじめ様々な国の文具店に行く機会に恵まれています。趣味と仕事を兼ねて、文具店でできる限り多くの時間滞在し、面白い商品を探したり、買い物をしている人々を観察して過ごします。この連載「我喜愛的文具店(私の好きな文具店)香港編」では、香港の文具店の紹介を通じて、私が感じた香港の文化・歴史や流行を読者の皆様にお裾分けしたいと思います。

 今回ご紹介するのは、そごうなど大型ショッピングセンターが集まる繁華街、銅羅湾の外れにある文具店「華生文具公司」。目の前を香港名物の路面電車が走っています。軒先にたくさんのサッカーボールがぶら下がっているのは、昔ながらの文具店の特徴(文具店=文具+スポーツ用品!?)。中に入ると、決して大きくない店舗の中に膨大な種類の文具がギュッと詰まっており、アラフォー日本人の私にとって、子供のころ通った文具店のような懐かしい香りがします。そのくせ意外と新しい商品も入っており、訪れるたびに小さなワクワクがあるような街の専門店。老若男女に外国人といった様々な客層の人々が出入りし、文具を買っていきます。

旧正月の必須アイテム、礼束封(お年玉を入れる封筒)。筆者も毎年文具店で購入。
旧正月の必須アイテム、礼束封(お年玉を入れる封筒)。筆者も毎年文具店で購入。


 このお店の店長さんは李さん。89歳のお兄さんが60年前に開業され、李さん自身も40年間ここにいます。様々な商品があり、まるで宝探しのような店内。いったいどのくらいの商品点数があるのか質問すると、「コンピューターは使わないので、分からないよ」と笑顔で即答。「新商品が出たり、お客さんの要望に応えて商品を追加したらこんな状態になった。ほとんどデッドストックだよ」。

昔の写真を見せながら思い出話を聞かせてくださった、店長の李さん。定位置のレジの周りも商品でぎっしり
昔の写真を見せながら思い出話を聞かせてくださった、店長の李さん。

 それでも何がどこにあるかはすべて頭の中にあり、欲しいものを伝えると、すぐに見つけてくれます。まさに40年の積み重ね。品揃えは生命線であり、かつ置き場所を変えないことがポイントだとのこと。

 文具について、いくつか李さんに質問をしてみました。
Q:「40年間売れ続けている文具ってありますか?」
A:「原稿用紙とか、将棋の駒とか…(そんなものまであるんだ!将棋の駒は文具?)」
Q:「李さんのおすすめ文具は?」
A:「お客さんが欲しいものを、それぞれ選んでくれたらいいよ。強いて言うならドットライナー(笑)」←お心遣いありがとうございます。

 ここ数年、香港人の間で日本旅行が人気で、日本で文具を買って帰る方も多いそうです。そういった方々が他の店で見つからないペンの替え芯などを探しに来ることが多く、取材当日もまさにそんなお客様に遭遇。なんでもこの女性、3歳のころからこのお店に通っているそうで、李さんと昔話に花が咲きました。今では引っ越して仕事も忙しいためなかなか来れませんが、他の店で見つからない物があれば必ず李さんを訪ねるそう。やはり常連さんを大切にし、常連さんに愛されているお店なんですね。

3歳から通い続けている常連さんと。「学校の帰りにいつも来てたよね」と昔話に花が咲きました
「学校の帰りにいつも来てたよね」と昔話に花が咲きました。


 最後の質問。
Q:「文具が今より売れなくなったらどうしますか?」
A:「引退だよ。あなたは困るだろうけど、私はもう歳だからいいの。」
と笑いながら話す李さん。あっさりした性格と、時代の流れやお客さんの要望を受け入れて商売を続ける姿は、香港そのもののようであり、私もますますこのお店を好きになったのでした。

【店舗情報】
華生文具公司
香港 怡和街19~31(MTR銅羅湾駅から徒歩5分)

【雲呑麺】コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。雲呑麺
コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。

《雲吞麺》

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