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寅さんに学ぶ?フリーアドレス制オフィスの歩き方

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寅さん以外のお手本がたくさん載っている『コクヨのシンプル整理術』
  • 寅さん以外のお手本がたくさん載っている『コクヨのシンプル整理術』
 最近ではオフィスにフリーアドレス制を導入している企業も少なくない。

 固定席がなく、毎日違った席に座って仕事を行うこの制度。日々席が変わるということは当然、机の上に物を置いたまま、ということが出来ない。なるべく少量にまとめた仕事道具を手に、オフィスの中を移動しながら仕事をすることになる。

 荷物を持って西へ東へ……この姿、誰かに似ている。
 そう、寅さんである。

 映画「男はつらいよ」といえば、わざわざ説明する必要もないだろうが、日本を代表する人情喜劇のシリーズである。主人公の車寅次郎が全国津々浦々を旅しながら、旅先で出会ったマドンナに恋をし、騒動を巻き起こす姿を描く。「寅さん」と聞いて、まず思い浮かぶのがその恰好だ。スーツにダボシャツ、腹巻に雪駄。そして手に提げたトランク。彼はこのトランク一つで、日本中を旅している。

 では、その中には何が入っているのか。調べてみると、大体以下のような物が入っていることがわかった。

・財布
・着替え
・腹巻
・洗面具
・薬
・蚊取り線香
・マッチ
・目覚まし時計
・こよみ(カレンダー)
・文具(筆記具・はさみ)
・便箋と封筒
・うちわ

 恐るべきことに、これが寅さんの全財産だという。実用的な物ばかりである。本当に、旅をするために必要最低限な物しか持ち歩いていない。それでいて、身だしなみ、健康、通信手段と、文明人として旅する上で大事な機能はしっかり押さえられている。寅さんが「荷物はトランク一つ分」と決めていたかどうかは定かではない。しかし、量を抑えつつ、機能面では不自由しない道具が選び抜かれているのだ。

 これは、オフィスで働く際の「手荷物」を減らす際にも有効な視点だ。寅さんの道具選びは、オフィスで働く人々にとっても学ぶところが多い。

 ところで、よく見ると寅さんの荷物は、言ってみれば彼の私物しか入っていない。仕事にまつわる道具がないのである。

 寅さんは露天商を生業として旅を続けている。旅先の祭りなどで、話術を駆使して道行く人々に品物を売るシーンが映画の中でもよく登場する。これらの品がどこから出てくるかといえば、現地調達しているのである。寅さんは行く土地土地で現地の業者から商品を受け取り、それを売る。その売り上げの何割かが彼の稼ぎになる。売れ残った品は業者に戻すという慣わしだったようだ。

 ここで注目すべきは仕事道具の扱い方だ。仕入から売上までの全てを一カ所で済まし、後腐れのない状態で次の土地へ移動する。こうすることで、移動の際には仕事に関する荷物は常にゼロとなる。つまりトランク一つでの旅が可能となる。

 オフィスでも同じことは可能だ。たまにしか使わない道具は共有の備品を使えば良いし、どんどん増えていく書類もスキャンしてデータ化すれば手元に置かずに済む。

 寅さんの手荷物で特徴的なのは、どれも「増えない」物であることだ。トランクの中には繰り返し使える物か、消耗品しか入っていない。「増える」物は持ち運ばない。全てその場で調達し、仕事を終えたら手放してしまう。

 職場で手荷物の少量化を迫られた時は、寅さんの旅のスタンスを参考にしてみてはいかがだろうか。

東十条王子
鉛筆シャープの書き心地に夢中です。落書きばかりしています。文房具に関する知識はまだまだなので、勉強していきたいと思います。ちなみに名前は駅名です。どこかの王族ではありません。

《東十条王子》

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