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初めての働き方改革講座~企業向けセミナー盛況のワケ

働き方改革が進められる中、「HOWなき掛け声」「リスク取らない意思決定」「担当者の板挟み」「終わりのないプロジェクト」「削減重視の改革論」で疲弊する現場の実態をどうすればよいか。

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働き方改革コンサルティングの鈴木賢一氏
  • 働き方改革コンサルティングの鈴木賢一氏
  • 大手企業の人事総務関係者を中心に満席となる80名近くが出席されたことから、関心の高さがうかがえます。
  • 働き方に合ったオフィスで働きやすい!【仕掛けの例】 ◆営業:固定のアシスタント席を囲うようにゆるやかにフリーアドレス席を配置 ◆設計:思考プロセスや成果物をお互いにチェックし、品質を高めあえるロングデスク
  • 部門長間の会話数 増! 【仕掛けの例】 ◆オフィスのセンターにマネジメントのフリーアドレスエリアを設定 ◆すぐ話しかけられるオープンデザイン
  • 初めての働き方改革講座
 働き方改革について、どれくらいの関心が高まっているのか、実態を確認するためにコクヨが主催する「初めての働き方改革講座」に潜入してみました。

 セミナーは、東京・丸の内カンファレンスで行われ、大手企業の人事総務関係者を中心に満席となる80名近くが出席されたことから、関心の高さがうかがえます。

 講演者の働き方改革コンサルティングの鈴木賢一氏は、ここ5年でコンサルティング依頼は3.2倍にも増えたと言います。そして、すでにムーブメントとなっていることを多くの事例で説明されました。

◆働き方改革に力を入れているのは8割、うまくいっていないのも7割という実態

 そのような潮流の中、コンサルティングするオフィスでは、「HOWなき掛け声」「リスク取らない意思決定」「担当者の板挟み」「終わりのないプロジェクト」「削減重視の改革論」が、オフィスからにじみ出ていることが多いのだといいます。

 疲弊しているオフィスでは、もはや誰が管理しているかわからない書類や荷物の山で不要なモノがあふれたり、防災毛布をかぶって疲れ切って寝ている社員など、混沌とした様子が見受けられます。では、どこから手を着けていけばよいのでしょうか。

◆大企業病は老化と同じ

 企業が成長していく中で、組織の硬直化などに代表される大企業病は、必ずかかるものだと考えて、上手につき合っていく姿勢が大事だと鈴木氏は言います。例えば、企業の成長や生産性を支えるのは新しいアイデアを生み出す創造性が求められますが、現実には、自席と会議室でしかアイデアを生み出す場所がないことも課題だということです。

 コクヨでは、自社オフィスで自らの課題に沿って働き方改革を行い、20年以上フリーアドレスを実践し、自ら取り組んでいる姿をショールーム化したライブオフィスとして公開しています。霞が関オフィスでは、アンケートのみならず観察によってその効果を検証しており、例えば、社員の働きやすくなった実感92%、部門を超えたマネジメント層のコミュニケーションは4倍という実績も出ているそうです。

 企業ごとに経営課題が異なるため、実際に改革を進めるためにはビジョンを明らかにし、現場の問題などを分析して個別の計画を立てていくことが必要ではありますが、実現するためのキーワードとして、ウェルビーイングをあげました。

 ウェルビーイングとは、健やかに仕事し、成長を実感しながら、新しい取り組みにチャレンジすること。ムダを省き、洗練された業務を行うことで、仕事と生活にメリハリをつけて、本来もつパフォーマンスが発揮できる状態を目指していくのですが、実現することで、活気が感じられ、楽しく仕事の成果が分かち合える雰囲気が醸成され、抱え込まずに相談できたり、取り組むべきことを語り合える生産性の高い職場が創れるということでした。

 そして最後は、働き方改革は簡単ではないものの、取り組む目的や、数字的根拠を明らかにし、トップダウンによる発信、現場のアイデアを取り込むことで企業成長できることは、多くの会社が証明していると、セミナーが締めくくられました。

◆「ブラック」「社畜」などバズワードで終わらせない改革が必要

 最近、独立行政法人「中小企業基盤整備機構」が制作した「社畜ミュージアム」が話題になりました。

「社畜ミュージアム」動画リンク

 数々の企業戦士あるあるがアート的に揶揄されている動画ですが、思わず失笑してしまうものの、すぐに自分の体験してきたことがダブることに焦りを感じたのも事実です。政府をはじめ、経営者、生活者など、世の中の関心が高まっている今、ひたすら残業してつじつまを合わせた働き方を改め、生産性を高めつつ、生き生きと働ける会社を創る最後のチャンスかもしれません。

(参考)
コクヨのライブオフィス

防災訓練生.S
愛用の文房具は測量野帳。いろんな視点で、楽しい働き方や、便利な文房具の使い方などを紹介していきます。


《防災訓練生.S》

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