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【我喜愛的文具店(私の好きな文具店)香港編6】その名も「名人」!

名前を見ただけで、入らずにはいられない文具店があります。その名も「名人文具」。混沌とした街の中で30年間力強く生きてきた、本格派のお店と店長さんのカッコよさに魅了されてしまいました。

文房具
その名も「名人文具」。強烈なインパクトです。
  • その名も「名人文具」。強烈なインパクトです。
  • 名人文具は巨大な工業ビル群の一角にあります。
  • 紅磡は、新しい住宅街と古い工業ビルが道を隔てて同居する街。
  • 最近では工業ビルにお土産屋ができ、観光客の姿も多く見かけます。
  • 名人文具の店内。香港ではこの広さを持つ文具店はほとんどありません。
  • 充実した輪ゴムの品ぞろえ。工場や事務所向けの納品をされている名人文具ならでは。
  • 定規も色んな種類の物があります。
  • 歴史を感じる帳簿も、探しにくるお客のためにしっかり品揃え。
 名前を見ただけで、入らずにはいられない文具店があります。その名も「名人文具」。混沌とした街の中で30年間力強く生きてきた、本格派のお店と店長さんのカッコよさに魅了されてしまいました。

 紅磡(Hung Hom)は九龍半島の中心、尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の東にある。住宅・商工業地域です。広東省の深圳行きの電車の発着駅や日本人の多く住む住宅街、コンサート会場である香港コロシアムなどで有名な地域ですが、実は古くは工業地区として栄え、造船所も存在しました。その名残で海岸には今でも現役の、小さな船着き場(紅磡埠頭)があります。

 かつて工場用に建てられた巨大な工業ビルは現在では主に倉庫やオフィスとなり、またなぜか団体観光客向けのお土産屋も複数入居しています。そのため、トラックや観光バスや、力強い運搬作業者や観光客がごちゃごちゃに混ざり合った、不思議な雰囲気を感じる地域になっています。

 名人文具は、それらの工業ビルの1階にある路面店。香港では珍しい大きな売り場に、小さな文具店同様ギッシリと文具が並べられているため、その品揃えは香港随一。元々付近の工場・事務所などを主なお客として発展したため、梱包材や封筒、輪ゴムにカーボン用紙などの商品も、普通の文具店では見られないレベルのすごい種類があります。その一方で、この立地にしては意外なほど個人向けの文具も充実しており、便利で楽しめる品揃えです。また、30年間の歴史を感じさせる、古く懐かしい商品があったりと、文具好きのあんな方やこんな方にお勧めしたくなる、隠れ家的文具店です。
もう1枚アップで龍哥(笑) ダンディーです。
 名人文具のオーナー兼店長さんは、龍哥(ロンゴー:哥は「お兄さん」という意味)。切れ長の鋭い目が印象的でダンディーなその姿は、香港のアクション映画の俳優さんのよう。名人文具は龍哥のお姉さんが船着き場の近くで始めたお店で、当時お姉さんはが営んでいた靴屋さんも「名人」という名前だったそうです。そのため、私の長年の疑問である「名人」というインパクトのある名前の由来については、龍哥はご存じないとのことでした。残念!

 名人文具のこだわりは、お店の印象そのままの「品揃え」。事務所で必要な様々なものを買うお客に「きっと探しているものがある」と思ってもらえることが生命線であり、これはスペースの問題で商品を絞らざるを得ない小さな文具店にも、効率を求める事務用品通販にもできないことだというのが龍哥の考えです。個人向けの文具を販売している理由は、会社の文具を買うついでに自分の文具を買うお客が意外と多いからだとか。たしかにレジの横でお客の行動を観察していると、皆さんお仕事の買い物のはずが、ついつい色んな商品に手を伸ばしてますね(笑)。

 また、もう1つ目につくのが外国人客の多さ。龍哥によると、この辺りはインドの宝石商が多く、大量に文具を買って行かれるインド人のお金持ちは名人文具にとって重要なお客なのだとか。そう言っている間にもインド人のお客に質問を受け応対を始めた龍哥。他のお店の取材時同様インタビューは通訳を介し日本語・広東語で実施したのですが、インド人のお客に流暢な英語で対応する龍哥を見て、「龍哥、英語しゃべれたんだ」と驚くとともに、混沌の中ですべてを受入れ対応し、30年間強く生きてきた名人文具と龍哥の逞しさの一端が見えた気がしました。

【店舗情報】
名人文具公司
九龍紅磡民樂街18號凱旋工商中心第三期地下Q1A舖(MTR黄埔駅から徒歩15分)

【雲呑麺】コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。雲呑麺
コクヨ香港支店勤務のアラフォー日本人男性。以前は好きなローカル料理を聞かれると、迷わず雲呑麺と答えていた。駐在歴4年で広東料理の奥深さを知るにつれ、「好きなローカル料理は?」が、今となっては最も答えに困る質問となっている。

《雲吞麺》

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