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作業用ハサミの地味な進化~カタチと機能のステキな関係~

 画期的な新機能や華々しさはないけれど、地味に進化している定番文具をとりあげるこのコラム、今回のテーマはハサミ。

文房具
作業用ハサミの地味な進化~カタチと機能のステキな関係~
  • 作業用ハサミの地味な進化~カタチと機能のステキな関係~
  • ハサミ〈エアロフィットサクサ〉の商品特長
  • エアロフィットサクサ
  • ガムテープもスパッと切れる
◆ハイブリッドアーチ刃

 次に、刃の部分に視線を移動してみよう。紙専用のハサミと比べると、さすがに太くて頑丈そうだ。特徴的なのは、途中まではほぼ真っ直ぐな刃が、先端部分で開いたような形状になっていること。この2段階のアーチを称して、「ハイブリッドアーチ刃」というらしい。

 実はハサミは、2枚の刃によってできる角度が狭くなるほど、切る力が弱くなる。そこで、いちばん力が必要な刃先部分をクッと外向きに広げることで、「最後まで軽い切れ味」を実現しているのだ。

 刃先で切るのに難儀するモノといえば、電気屋さんで買った品を持ち帰るとき、プラスチックの取っ手を取りつけるのに使うPPバンドや、扇風機など季節物の家電をしまうときに、コードを束ねる結束バンドが思い浮かぶ。普通のハサミでは歯が立たず、にっちもさっちもいかなくなった、という経験はないだろうか? それが「エアロフィットサクサ」なら、バチン!とカンタンに切断できるのである。

 刃先でもその切れ味だから、牛乳パックやペットボトルにはじまり、ダンボール、ベルトの革、果ては使用期限の過ぎたクレジットカードなんかも、グイグイ切れる。私のように握力に自信のない人間にとっては、実に頼りになる存在なのだ。

 切れるのは厚いモノや固いモノばかりではない。ティッシュやビニール袋のように薄いモノ、布やタオルのように柔らかいモノも、刃から逃げずにスパッと切れる。もちろん、紙だってサクサク切れる。おおよそ家庭やオフィスで切ると想定されるモノはたいてい切れる、といっても過言ではないだろう。

◆グルーレス構造

 刃に込められた工夫はこれだけではない。私が愛してやまない「グルーレスタイプ」は、2枚の刃が重なる内側のカタチもポイントだ。よく見ると、刃先のおおよそ1mmほどを残し、刃が全体的に凹んでいるのがわかる。これにより、ハサミを閉じたときにも刃と刃の間にわずかなスキマができる。

 このスキマが画期的なのだ。刃同士がぴったり合わさると、ガムテープなどを切ったときに糊がその間に巻き込まれ、内側に付着してしまう。それを防ぐために、通常であればフッ素コートを使うが、そもそも糊がくっつく面がなければいい、刃と刃の間を浮かせてしまえ、という構造的なアプローチにシビれるではないか。

 フッ素はコーティングなので、使用とともにどうしても「糊がつきにくい効果」は薄れてしまうが、構造そのものであれば劣化しにくい。実際、コクヨによると従来のフッ素コートより約10倍も切れ味が長持ちするという(同社比)。しかも「エロフィットサクサ」のシリーズにはグルーレス構造にさらにフッ素コートを加えた「スーパーグルーレス刃」もあり、こちらはなんと約20倍も長持ち(同社比)なんだとか。

 …なんだか少年マンガの戦闘力インフレーションみたいでワケがわからなくなってきたが、実際に使っていて糊がつかないと感じることは確かだ。ガムテープ、湿布、テーピング用のテープにマスキングテープなど、ベタベタしたモノを切る機会は案外多いもの。もし今後エアロフィットシリーズのハサミを買う機会があるのなら、「グルーレス刃一択!」と個人的には言わせていただきたい。

《ヨシムラマリ》

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