一方で、自分たちの働き方がよくなっているような実感があるかというと、なんか会社がいろいろ言い出しているなとか、総務や人事から通達はくるけど…など、動いている感じはあるけど、自分たちの暮らしが変わるようなよい予感は持てていない感じではないでしょうか。実際、「働き方改革」とググってみると、ネガティブな論調が多く見受けられます。
そんな中で、先日、日経新聞一面でのサイボウズさんの広告が話題になりました。正直に申し上げて、この青野社長のメッセージ「働き方改革、なぜ楽しくないのだろうか」という問いが強烈すぎて、このコラムを書かずにはいられない気持ちになったのです。真正面から問いに答えられる自信はありませんが、楽しくなりそうなことを見つけて、紹介していくことくらいはできそうだと思い、やってみたくなったのです。
筆者のサラリーマン生活を振り返ってみると、15年連続で有給休暇の完全取得を実施したり、千葉と屋久島の半2拠点暮らしをして、離島から会社の会議にTV通話で出席するなど、それなりに自分の暮らしと楽しみながら共存した働き方や、リモートワークなどを実践してきました。(半2拠点暮らしについては、また別の回でご紹介したいと思います。)
これらは、会社の制度・インフラが整えられていたり、職場の理解があったからだと思うのですが、同僚を見回した時に、同じ会社にいても、同様な振る舞いができているかというと、そうではないことも感じます。大上段な働き方の改革はできなくても、楽しく働くことに共感を持ってもらえれば、それぞれの立場で気軽に実践できる方法が見つかるのではないかという想いから、『楽しく働く暮らしを探して』というタイトルにしてみました。
ちょうど来月から、生産性が向上するオフィスづくりをするために、職場が200m先の大きなビルへ移転、現オフィス10階分の執務空間が約1500坪のワンフロアに集約していくタイミングです。ビルの引っ越しも初めてですが、サラリーマン人生初のフリーアドレスで働くことになり、ちょっぴり不安もありますが、ちょっとワクワクしています。そのような働き方を変える自らの実践レポートや、世の中で楽しく働いている方の事例などを紹介していきたいと思います。
とりあえず、引越しまでに書類や荷物の目標6割削減にむけて、片づけをしなければ…。(つづく)
【今日の楽しく働く相棒】#01
毎回コラムの最後に、楽しく働くためのツールをご紹介します。今回のアイテムは、『trystrams 野帳カバーWAPO』です。

日頃リモートワークを実践しているなかで、個人的に重要視しているのは軽量・コンパクト化。パソコンは会社で指定されるため、自分で大きさや重量は決められません。ですので、持ち歩きの量を決める「その他の持ちモノ」は重さや大きさがとても重要。スケジュールをiPhoneに入れるようにしてから、持ち物の比重は記録用のノートが大きく占めることになりました。最初はA5ノートを使ってましたが、現在ではさらにコンパクトな測量野帳(スケッチ)で定着しています。
2,3年は塩ビ製の測量野帳カバーをつけて愛用していたものの、ちょっとフォーマルな会合などでは、やや恥ずかしい気持ち(野帳ファンの方、すみません!)にもなり、このWAPO製のカバーを使うことにしました。和紙のような上質な手触りも気に入ってますし、ポケットには名刺などいれて、思いもよらない場での名刺交換にも対応できるようにしています。

愛用の文房具は測量野帳。inspiでは防災番や下地先生のイラストも担当しています。いろんな視点で文房具の便利な使い方などを紹介していきたいと思っています。