そこで、最新の文具たちの使い心地や便利ポイントなどを改めてじっくり体感!文房具たちと戯れる至福の時間を編集長権限で無理やり作り出し、特集レポートを編集長目線でお届けすることにしました。文房具最前線を感じていただくとともに、ゴールデンウィークの間に一度は文具店に足を運びたくなる!そう思っていただけたら幸いです。
特集初回は、ハサミ「サクサ」です。
ハサミなんてどれでもおんなじ。ハサミが切れないのはその人の使い方が悪いせい。昔から言われ続けてきたことです。そして編集長自身もそういうものだとずっと思っていました。ハサミがない家はほとんどないでしょうし、ひとつあったらそうそう買い換えようとしない文房具の筆頭とも言えるハサミ。
せっかくの特集ですので普段はそうやってパスしてきたところから切り込みたい(ハサミだけに)と思ってのハサミ「サクサ」。文具店で買い物をするときには「ハサミは家にあるし。なんならペンケースに携帯ハサミも常備してるし。」とスルーし続けてきた存在に、ついに触れるときがやってきました。きっとサクサク切れるんだろうな、だからサクサなんだろうな。ジャクサみたいでちょっと宇宙的最先端的な雰囲気もするな、と思いながら開封です。

サック~ん!なにこれめっちゃ切れる。不要になったコピー用紙にハサミを入れてみました。紙を切るという行為がこんなに快感だったなんて、と思うほどのサクサク具合です。今まで使ってきたハサミが特別に切れないハサミというわけではないのです。このサクサの切れ具合をなんと表現したらいいのか難しいのですが、一言で言うならば「なんかずっとサクッと切れる」という感じです。
刃先でも軽い切れ味なのは、ハイブリッドアーチ刃と呼ばれる2段階のアーチ曲線を持つ刃の角度のおかげなのだそうです。サクサには刃のタイプが3種類あって、粘着テープを切っても刃にのりが付きにくくベタつきにくい3Dグルーレス刃、そこにフッ素加工を施してさらにのり汚れ・サビに強くなったフッ素グルーレス刃、さらにさらに高硬度のチタンコーティングで刃の切れ味が長持ちするチタングルーレス刃と用途によって刃のタイプが選べます。
家の父は常々言ってました。「物を買うときは、安いからという理由で選ぶな。」と。父の言っていたことは正しかった、チタンコートを選んで正解だったのだと、100万回切った後できっと僕は思うのでしょう。ハサミの刃の色が赤銅色っぽいのもカッコ良いポイントのひとつと言えます。
グルーレス刃なので、普段は無理やりテープカッターでちぎっているマスキングテープも切ってみました。こちらもサック~ん!切ったあと、本当はやらないほうがいいと思うのですが、刃先に触ってみました。ぜんぜんベタベタしていなかったことをご報告いたします。
ハサミに限らず文房具は、じっくり試して買うということがなかなかしにくい商品。編集長のレポートが参考になりましたら幸いです。