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「自信」があるように聞こえるズルい言い回し

こんにちは。[コクヨの研修]スキルパーク、シニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)です。プレゼンのコツをお伝えするこのコーナー、26回目。

ピックアップ
「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈結論をはじめに言う〉
  • 「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈結論をはじめに言う〉
  • 「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈勝手に革命を起こす〉
  • 「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈計画的に脱線する〉
  • 「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈その場で取捨選択できる力を示す〉
  • プレゼンの語彙力
 こんにちは。[コクヨの研修]スキルパーク、シニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)です。プレゼンのコツをお伝えするこのコーナー、26回目。

 先日、KADOKAWAさんから『プレゼンの語彙力』という書籍を出版しまして、今回から数回にわけて、できる人のプレゼンの言い回しについて解説したいと思います。

 皆さんは、こう思うことはないでしょうか。「なぜ、あの人が話すと心が動くのだろう?」と。

 同じ内容を伝えているはずなのに伝わり方が全然違う。自分が話すと聞き手は寝てしまうのに、あの人が話すと前のめりになる。

 この違いは実は、話す人のカリスマ性や人格ではなく、ちょっとしたプレゼンの言い回しによって生まれるのです。「理由は3つあります。1つ目は・・・」といった言い回しを知っている人もいるでしょう。

 プレゼンの上手い人はこういった相手の心にわかりやすく響く言い回しをたくさん知っています。つまりプレゼンのボキャブラリー(語彙)が豊富なわけです。今回は、「自信」がある風に聞こえる、ちょっとズルいプレゼンの言い回しについてお伝えしたいと思います。

結論をはじめに言う



「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈結論をはじめに言う〉

 1つ目のテクニックは「結論をはじめに言う」という方法です。以下の2つの言い方の違いをみてください。

△:「状況を順番に説明しますね。企画がスタートしたのは……」
◎:「結論から言うと企画は中止にすべきです」


 聞き手がプレゼンで一番知りたいこと、それは「結論」です。それを話の冒頭にズバッと言われると気持ちがいいものです。起承転結という話のしかたがありますが、これは小説など話を楽しむ場合の組み立て方です。

 ビジネスではこの順番で話す必要はありません。わかりやすさを重視するのであれば、冒頭に結論が来るべきなのです。

 ところが、結論を冒頭に持ってくるのは少し恐いものです。反論させてしまう恐れがあるからです。

「いろいろ経緯を説明して、状況を理解してもらってから結論を言った方がいいんじゃないか」、普通の人はそう思います。

 自信のある人は、冒頭に結論を持ってきて、多少不審に思われたとしても、その後に筋道の通った理由や根拠を示して相手を説得しようと考えます。

 使用例はこんな感じです。

「いきなり結論になりますがA案を採用すべきです。その訳は……」
「自分なりの答えは、ご飯はやっぱりコシヒカリということです」


 いかがでしょう。結論がはじめに来るとわかりやすいだけではなく、自信があるように聞こえるわけです。

勝手に革命を起こす



「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈勝手に革命を起こす〉

 次のテクニックは、「これこそ○○革命なんです!」といった感じで、「勝手に革命を起こす」という方法です。

 ビフォー・アフターで比べてみましょう。

△:「これは今までとは違うダイエットなんです」
◎:「これこそダイエット革命です」


 どうでしょうか。「革命」と言えば、これまでとはまったく違うんだなということが端的に伝わります。

「○○革命」の「○○」には説明したい業界や商品群、考え方などが入ります。「デパート革命」「ファミレス革命」「収納革命」「コーチング革命」なんでもOKです。

「革命」と言うと、聞き手は「なんかスゴそう」と思うと同時に、「どう変わったんだろう」と興味を持ちます。

「革命」には、旧態依然とした現状を打ち破り、新たな時代の幕開けを作ろうという印象を与える効果があります。よって、新しい商品が出ていない業界や古い慣習がある業界で使うと更に有効です。

「イノベーション(革新)」という言い方もありますが、やや気取った風にも聞こえます。「○○革命」と言えば、ベタだけどパワーのある言い方ができるでしょう。

 使用例はたとえば、

「私たちはダイエット革命を起こそうとしてるんです!」
「このしっとり感! まさに食パン革命と言っていいでしょう」


という形で、なんでも革命と付けると革命家のような「自信」を示せるでしょう。

計画的に脱線する



「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈計画的に脱線する〉

 3つ目のテクニックは「計画的に脱線する」です。
思いつきで話が脱線する人と、計画的に脱線する人の言い方の違いは以下のような感じでしょう。

△:「そう言えば、今思いついたのですが……」
◎:「ここから少し脱線しますが……」


 プレゼンを聞いていて、本筋の内容より、脱線した話の方が面白かったということはありませんか。真面目な話の中にも、ちょっとしたエピソードが入ると聞き手も緊張感をゆるめてゆったりと話を聞くことができます。

「ここから少し脱線した話をしますが」と言えば、「それも計算のうち」ということを聞き手も認識してくれます。

 ただし、準備もなく、その場で思いついた脱線話はやめておきましょう。「そう言えば、今思いついたのですが……」と思いつきの脱線話を言おうとすると聞き手は「いらない話を思いつくなよ! 話が長くなる」と心の中で叫ぶでしょう。

 脱線した話も3分以内に元に戻しましょう。長くなると本筋のプレゼンの印象が薄くなります。

 話を戻すときは、「楽しくてつい脱線した話をしてしまいました。話を戻しますね」と言えばいいでしょう。

 使用例もみてみましょう。

「本筋とは違う内容ですが、あえてご紹介したい話があります」
「今日は特別にテーマとは違うオマケの話をしますね」


その場で取捨選択できる力を示す



「自信」があるように聞こえるズルい言い回し〈その場で取捨選択できる力を示す〉

 最後に紹介するのは、時間が足りないときに「自信」がある風に聞こえる言い回しです。

△:「ええっと、時間がないので駆け足で説明します(汗)」
◎:「時間が足りないので重要でないココは飛ばします」


 プレゼンがうまい人は臨機応変に対応する力があります。

 資料の中の重要ではないページを、聞き手の目の前で説明せずに飛ばすこともお手の物。「この人は、時間が足りなくなって焦るということがないんだろうか!」と聞き手はびっくりするでしょう。

 実は「ここは重要です」と言うより、「ここはそれほど重要ではないんです」と言う方が難しいわけです。

 自分が作ったプレゼン資料ですから、普通は「あれも言いたい、これも言いたい」とすべてを早口で話してしまうのです。

 プレゼン前半に予定より時間が掛かることはよくあります。そんなときに時間が足りなく尻切れトンボのように終わってしまうと、プレゼン全体の印象が悪くなります。

 話の中盤で時間が足りないなと思ったら、すぐに後半の飛ばせる部分を取捨選択して、どんどん飛ばしていきましょう。

 使用例は、こんな感じ。

「ポイントだけ伝えるので、7ページ以降は省略しますね」
「このページは皆さんには当たり前のことが多いので飛ばします」


 時間が足りなくてもオロオロしないでサクサク飛ばす。これが「自信」のある風にみえるわけです。

プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全
下地 寛也 (著) たかだべあ(イラスト)



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《下地寛也》

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