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聞き手の「興味を引く」、ちょっとした言い回しの違いはどこにあるのか?

[コクヨの研修]スキルパーク、シニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)がプレゼンのコツをお伝えするこのコーナー27回目。今回は聞き手の「興味を引く」言い回しです。

ピックアップ
聞き手の興味を引くちょっとした言い回し<しぶしぶお伝えする風で話す>
  • 聞き手の興味を引くちょっとした言い回し<しぶしぶお伝えする風で話す>
  • 聞き手の興味を引くちょっとした言い回し<秘密があるように見せる>
  • 聞き手の興味を引くちょっとした言い回し<問いを立てる>
  • 聞き手の興味を引くちょっとした言い回し<一般論に疑問を呈する>
 こんにちは。[コクヨの研修]スキルパーク、シニアトレーナーの下地寛也(しもじかんや)です。プレゼンのコツをお伝えするこのコーナー、27回目。

 先日、KADOKAWAさんから出版した『プレゼンの語彙力』のエッセンスを数回にわけて、できる人のプレゼンの言い回しについて解説しています。今回は聞き手の「興味を引く」言い回しです。

 このスキルは、「本当はお伝えしたくない」のですけど、ここだけの話ということでお願いしますね。

 実は相手の興味を引く話をつくる「ちょっとした秘密の方法があるんです」。ここではその種明かしをしますね。

 皆さんは、上司から「もっと聞き手の興味を引くプレゼンをしろ」と言われたら「どうしますか?」

 よく、「自分の思いをしっかりぶつけろ」なんて言いますが、それで「本当に聞き手の興味を引くことになるのでしょうか」

 かなり白々しかったかもしれませんが、ここであげた4つの言い回し表現

1.本当はお伝えしたくないのですが・・・「しぶしぶお伝えする風で話す」
2.ちょっとした秘密があります・・・「秘密があるように見せる」
3.皆さんはそんなときどうしますか?・・・「問いを立てる」
4.本当にそれが○○と言えるでしょうか・・・「一般論に疑問を呈する」


 これらの言い回しを使うことで、聞き手は「なになに?」と話を聞こうとしてくれます。では順番にみていきましょう。

しぶしぶお伝えする風で話す





 本当に重要な話は、ちょっとやそっとのことでは人に伝えたくないものです。この心理状況をさりげなくプレゼンでも言ってみます。

△:「コツを説明しましょう」
◎:「本当はお伝えしたくないのですが、コツがあります」


 ○○すれば売れる、勝てる、うまくできる……など他者と差をつけるちょっとしたポイントに「本当はお伝えしたくないのですが……」と加えてみてください。

 聞き手は情報を聞き逃すまいと耳をそば立てるでしょう。

 プロは重要なノウハウやコツを簡単には開示しません。 逆に言うと、話し手が出し惜しみする素振りを見せると、その情報の価値が高いような印象を与えることができるわけです。

 伝える内容の中で、あまり知られていないコツを選んで言ってみましょう(できれば簡単なコツの方がいいでしょう)。

「ここで喋っちゃっていいかなあ~、皆さんができるようになると私も困っちゃうんですが……」と言いながら、迷っている素振りをみせると効果的です。ほとんどの聞き手が「マネしてみよう!」と思うでしょう。

 使用例はこんな感じです。

・「本当はお伝えしたくないんですが、これで3割時短できます」
・「自分だけのノウハウにしたいですが、女性の心をつかむ技です」


秘密・トリックがあるように見せる





 うまくいっている企業や人は、それなりのノウハウがあるはずです。別に秘密を隠していたいわけではありませんが、「うまくいくには訳がある」「売れているのには訳がある」。そういう雰囲気を演出してみましょう。

△:「この素材を使うと良いですよ」
◎:「ちょっと種明かししますと、秘密はこの素材です」


「ちょっと種明かししますと秘密は……にあるんです」という言い方には、その秘密を伝えたところで、簡単にはマネできないかもしれませんが、答えはこういうことなんですという自信が垣間見えます。

 一流企業だけが知っている改善ノウハウや新規サービス開発秘話などの多くは、種明かししても簡単にはマネできません。それでも知っておきたいですよね。

 そういう実力の断片を小出しにしながら示すことで興味を引きながら信頼を勝ち得ることができるわけです。

 使用例もみてみましょう。

・「種明かししますと、従来の加工方法にこの素材を加えています」
・「実は秘訣があって、手首を右側にひねりながら離すんです」


問いを立てる





 これもオーソドックスなテクニックですが、興味を引く上でとても効果があります。

△:「痩やせるために糖質をカットすべきです」
◎:「痩せるために何をすべきか? 糖質カットです!」


 人は問いかけられると考えてしまいます。テレビでも「明日の天気はどうでしょうか?」「なぜ真面目な社会人の彼が犯行に及んだのでしょう?」と問われると思わず考えてしまいます。

 問いかけには、つまらない勉強であっても楽しくする力があります。池上彰氏の番組で扱うニュースを新聞で理解しようとすれば、秒殺で眠くなるでしょう。

 しかし、池上さんに「なぜヨーロッパと日本ではこれほど考え方が違うのでしょうか?」と質問されると、真面目に答えを考えてしまいますよね。

 何を問えばプレゼンに興味を持つかなと考えてみましょう。たとえば「簡単な料理法」のプレゼンなら「皆さんは料理にどれくらいの手間を掛けていますか?」と問えばいいわけです。

 問いを立てると「自分ごと」で考えてくれます。逆に良い提案でも「自分とは関係ない」と思うと聞いてくれません。

 使用例はこんな感じでしょうか。

・「女性が活躍できる社会にするために何をすべきでしょうか?」
・「日本人がお辞儀をするのはなぜでしょうか?」


一般論に疑問を呈する





 最後に、「問いを立てる」の応用編ですが、常識を疑うように問いを立てるという言い方です。

△:「それでは管理しているとは言えないでしょう」
◎:「それが本当に管理していると言えるのでしょうか?」


「それって本当に正しいの?」と世の中の常識に疑問を投げかけられると人はドキッとします。

「たしかに深く考えなかったけど、言われてみれば本当にこれで良かったんだっけ?」と思考がグルグル回り始めます。

「常識を疑え」と言われても、何が常識かを意識するのは難しいものです。

 毎日、何気なく歯を磨き、電車に乗って、上司に挨拶をして、パソコンのメールをチェックし、お客様のオフィスを訪問する。そんな無意識の行動に疑問を投げかけるわけです。

「そのメールって本当に意味があることなんでしょうか?」
「それがお客様との最適な関係なんでしょうか?」

 この人はなんてモノゴトを深く考えているんだろう、と聞き手は思います。そして「自分は深く考えずに日常を過ごしている。何が本当の答えなのかな?」とその先の話を聞きたくなるでしょう。

 最後に使用例です。

・「それで本当に歯を磨いていると言えるでしょうか?」
・「それが本来あるべき先生の姿なんでしょうか?」


「興味」を引く言い回しはあまり多用するとクドくなりますが、さりげなく普段のプレゼンにスパイスとして入れてみてください!
プレゼンの語彙力 おもしろいほど聞いてもらえる「言い回し」大全
下地 寛也 (著) たかだべあ(イラスト)



『プレゼンの語彙力』(KADOKAWA)から絶賛発売中! イラストはLINEスタンプで有名な「けたたましく動くクマ」のたかたべあさんに描いていただきました。こちらもお楽しみください!

《下地寛也》

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