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ミュージシャンのお道具箱(その19)~INSPi北の音楽的文房具「スタジオで見つけたコクヨ」~

「この木なんの木」のCMでおなじみ、アカペラグループINSPiのメンバーである北が、ミュージシャンと文房具の懸け橋となるべく執筆しておりますこのコラム。ミュージシャンの現場であるレコーディングスタジオで見つけたコクヨをお届けします。

文房具
レコーディングには時間がかかる=お腹がすく。スタジオには出前メニュー表が常備されています
  • レコーディングには時間がかかる=お腹がすく。スタジオには出前メニュー表が常備されています
  • 食事はどんな現場でも楽しみのひとつ。近所のデリバリー可能なメニューがまとまっていて、スタジオに入ったらまずこのファイルを探します。
  • 年季の入ったテープカッター。あのアーティストも使ってたかも!なんて想像もできます。
  • こちらもロゴが以前のもの。時代を感じますね。
  • クリーナーなどの消耗品もコクヨ。精密機器が多いですから、ホコリも大敵です。
  • こちらのロゴは現在のもの。消耗品ですから。
「この木なんの木」のCMでおなじみ、アカペラグループINSPiのメンバーである北が、ミュージシャンと文房具の懸け橋となるべく執筆しておりますこのコラム。ミュージシャンの現場であるレコーディングスタジオで見つけたコクヨをお届けします。

レコーディングは時間がかかる



 レコーディングの作業は、思いのほか時間がかかるものです。え?演奏して音を録るだけでしょ?5分の曲だったら5分演奏すればいいんじゃないの?3回通して演奏したとしても、15分あれば終わるんじゃないの?

 僕も自分が作る側になる前まではそう思ってました。しかし、作品にもよりますが、レコーディングにはもっと膨大な時間が必要になります。特に僕らのようなアカペラの形だとより時間がかかっているようで、作品にもよりますが丸一日で1~2曲録り終えればよくやった方。何にそんなに時間がかかるのか、解説してみましょう。

準備はとっても大事!プリプロとは



プリプロ(=プリプロダクション)と呼ばれる作業があり、これは実際にスタジオでの録音作業に入る前の作業工程を言います。楽曲のメロディや構成やアレンジや譜面や歌詞などの楽曲の骨格となるものを、録音をスタートさせる前にある程度固めておくんですね。

 この作業を入念にしておけば、スタジオで悩まずにすむので時間短縮になり、あれこれ試す労力もスタジオ料金も浮かすことが出来るというわけです。しかし、レコーディングというものは、そうそう簡単に進行するものではないのです。以下時間がかかるポイントを説明してみます。

機材の準備



 ミュージシャンのミュージックビデオ等で皆さんよく見かけるシーンNo.1は、ヘッドホンをつけてマイクの前で歌うシンガーの姿でしょう。あのシーンこそが、スタジオでのレコーディング作業のメインです。

「さあ録るぞ」のその前に、レコーディングエンジニアさんがマイクやヘッドホンなどの機材を調整します。ミュージシャンは同時に楽器や譜面などをスタジオ内で準備します。いい音を録るためには、まずはいい環境を整備する必要があるんですね。バンドだったらバンドメンバー分の時間がかかるわけです。

試行錯誤の時間



 僕がプロになった18年前は、まだ録音テープを回してレコーディングしていくスタイルが残っていましたが、最近ではどのスタジオでもコンピューターを使った録音に変わっています。コンピューターでの録音は、音質の向上や機材スペースの削減など、便利になった点は多々ありますが、一番影響が大きいのはやり直しが簡便になったことと言えるでしょう。

 良い声、良い音、良いコード、良いフレーズ、良い感情表現を目指して、いくらでもテイクを重ねることができてしまいます。やろうと思えば一晩中でも試行錯誤が可能。音楽制作は芸術作品ですから、終わりを見つけるのもひと苦労なのです。

 レコーディングブースの外では、ディレクターやアレンジャーと呼ばれる人が楽曲の方向性を示して指示を出していきます。レコーディングにかけられるコストはあらかじめ決まっているものですから、そういった人たちがスタジオ内で実際に演奏するミュージシャンの最大のポテンシャルを見極めつつ、スタジオの終わり時間を気にしながらその時に録れる最高のテイクを目指すのです。

レコーディングはお腹がすく



 時間がかかりますから、どうしてもお腹がすくんですね。スタジオにはだいたい出前のメニュー表が常備され、休憩時間に何を食べるかが楽しみのひとつでもあります。使っているファイルがコクヨだったりすると、「お!いいネ!」とそのスタジオの北的評価が一段階アップします。

食事はどんな現場でも楽しみのひとつ。近所のデリバリー可能なメニューがまとまっていて、スタジオに入ったらまずこのファイルを探します。

 この日のスタジオはテープカッターもコクヨでした。いろんな人がその場を訪れていろんな使い方をする。プロの現場で使われるものは、丈夫でスタンダードなものがピッタリなのでしょう。コクヨの文房具はそういった要求に応えてくれるものが多いと感じます。

年季の入ったテープカッター。あのアーティストも使ってたかも!なんて想像もできます。

スタジオから世の中に



 窓のない秘密基地、それが僕のレコーディングスタジオに対する印象です。ブースに入った瞬間に余計な音がなくなって、静寂が訪れる。しかしそこは、世の中と音でつながるための入口。今日も世の中に伝えるために、スタジオで歌うのです。

INSPi 北剛彦
アカペラグループ「INSPi(インスピ)」のVocal担当。文房具好き。出身地である静岡県磐田の「いわた茶PR大使」を務める。 / INSPi:2001年フジテレビ「ハモネプ」出演がきっかけとなりメジャーデビュー。2005年2月より日立CMソング「この木なんの木」を担当。

《INSPi 北剛彦》

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